フライパンで成吉思汗
仕事で行った笹塚のクイーンズ伊勢丹で美味しそうなラム肉に半額シールが張ってあるのを発見 。
そういえば北海道の郷土料理としてすっかり定着しているジンギスカンもモンゴルやチンギス・ハーンとは関係のないご当地料理でした。日本人は舶来イメージが大好きですね。
ジンギスカンと言えば、あの真ん中がぽっこりと盛り上がった鍋でないと邪道のような気がしますが、専用鍋を用意できなかったのでフライパンを代用して作ってみました。写真の通りですが、「こんなのジンギスカンじゃなーい!」と 怒られるのも無理からぬことで、私自身、ジンギスカンをよく理解しておりません。初めてジンギスカンを食べたのは成人してからで、そのときは北海道出身の友人宅で松尾ジンギスカンを出してもらいました。北海道では頻繁にジンギスカンを食べるそうで、肉料理といえばジンギスカンで盆・暮れ・正月・花見、バーベキュー、野球観戦、ハイキング、とにかくジンギスカン。北海道で現地の人に聞いた話では、「肉料理はジンギスカン以外知らない。」とまで断言されました。まさにソウルフード!
ジンギスカンは元来、戦前に羊毛の自給を目指した日本政府により綿羊の飼育が推奨され、その綿羊をいかに美味しく食べるかを東京女子高等師範学校で研究開発されたものだそうです。最初のジンギスカン専門店は1936年に東京杉並にオープンした成吉思荘だそうです。東京発の料理なんですね。そういえば「おでん」も関東で一度廃れて、関西で関東炊きという名で洗練されて関東に返り咲くみたいな経歴があったと思います。
戦前のジンギスカンは厚めのマトンをタレに漬け込んで鉄板で焼くスタイルだったようで、今の焼き肉の方が近いスタイルかも知れません。 てか、日本式焼き肉ってジンギスカンがルーツじゃね?と思いました。
そこで、先日開発した焼き肉のタレを使って、最近流行の野菜で蒸すスタイルのジンギスカンをフライパンで作ってみた訳です。
[材料]
- ラム肉 400g
- 野菜
- もやし 1袋
- キャベツ 3〜4枚
- 人参 1/2本
- たまねぎ 1個
- しいたけ 2本
- 焼き肉のタレ 適量
*野菜は好みのものを好きなだけ。
[作り方]
- タマネギは輪切り、人参としいたけは薄切り、キャベツは一口大に切っておく。
- ラム肉に焼き肉のタレを絡めておきますが、浸けすぎると風味が失われるので肉のコンディションと相談です。
- フライパンを熱して羊の油を塗ります。
- タマネギ、人参から炒め始め、甘さを出します。
- あらかた火が通ったらフライパンの中心を空けてもやしやキャベツを入れます。
- その上に肉を並べて蒸すように火を通していきます。
- 野菜から水が出て蒸されていくので火加減を調整して洪水にならないように蒸し焼きにします。
•水分が多いようなら強火で、逆に少なくて焦げそうなら弱火で - 肉にも火が通って白っぽくなってきたらざっくりと全体を混ぜて食べ始めましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません